音楽イベントのリハ中に従業員が死亡 噴射の水が大阪に直撃か

15日に大阪此花区で開催される予定だった水を使った音楽イベントのリハーサル中に、スタッフの男性が死亡しました。
機械から噴射された水が顔にあたったと見られ、警察が当時の状況を詳しく調べています。
14日午前11時すぎ、大阪・此花区にある人工島の舞洲で、リハーサル中の音楽イベントの会場から「男性スタッフが機材でけがをして意識がない」と消防に通報がありました。
警察や消防が駆けつけたところスタッフの男性1人がステージの下に設置された水を噴射する機械の近くで倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、頭部にケガをしておよそ1時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと当時、機械は電源が入っていて、水が噴射される筒の中を男性がのぞき込んでいるのを別のスタッフが目撃していたということです。
この機械は、観客の上から降り注ぐようにステージの下から水を噴射するもので、噴射される水の速度は時速およそ120キロだということです。
警察は、リハーサル中に噴射された水が男性の顔に当たったとみて、業務上過失致死の疑いで安全管理に問題がなかったかなど当時の状況を詳しく調べています。
このイベントは、韓国のアーティストが多数出演し、15日から2日間開催される予定でしたが事故を受けて中止となりました。
イベント運営会社「イベント開催は中止 深くおわび」は、事故により、大阪・此花区の人工島、舞洲で15日と16日に開催予定だったイベントを中止すると発表しました。
すでに販売済みのチケットは、全額返金する対応をとるとしています。
イベントを運営する「WATER BOMBJAPAN」は、「重大事故によりイベント開催は不可能と判断し、イベントを中止とさせていただきます」と発表しました。楽しみにしていただいていた皆様にご迷惑をおかけすることを深くおわび申し上げます。事故の原因究明のために警察の捜査に全面的に協力します」としています。